ANAマイル還元率の高いクレジットカード
ANAマイルを貯めるのに最適な、還元率の高いANAカードを紹介します。
一般的にはANAマイレージクラブ提携の「ANAカード」を選ぶのが普通です。ANAマイレージクラブのお客さま番号と(SKiP用の)IC機能が付いていて、1枚で搭乗マイルの積算と(クレジット利用による)ショッピングマイル獲得が可能なものですね。ANAカードにはJCB、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス(AMEX)、ダイナースクラブ、銀聯(Union Pay)とそれぞれ提携したカードがあります。
一方、ANAマイレージクラブ提携ではないものの、貯めたポイントをANAマイルに移行できるカードも数多く存在します。そのほとんどはANAマイル還元率的に魅力に乏しいものですが、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード、漢方スタイルクラブカードの3枚だけは検討に値します。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード、及び、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、フライト利用の多い空マイラーに最適です。前者は、対象航空会社26社の航空券を円建てで対象航空会社のウェブサイト、空港カウンターから直接購入した場合、並びに、対象旅行会社2社の指定旅行商品を円建てで対象旅行会社のウェブサイト及び店舗から直接購入した場合、100円につき3ポイント=3マイル貯まります。後者は、同様の条件で100円につき5ポイント=5マイルも貯まります。ANAマイル還元率が5%にもなるのは後にも先にもこのカード以外に存在しません。
漢方スタイルクラブカードは、ポイントをANAマイルに移行した時の還元率が0.9%あり、ANAカードには劣るものの低年会費カードとしてはそこそこのANAマイル還元率を持っています。マイル移行手数料も無料ですので、特典航空券狙いの陸マイラーには一考の余地のあるカードです。
さて、以上は、ANAカードではないクレジットカードの話でした。以下からANAカードの話をします。
ANAカードのANAマイルの貯まり方は少しわかりづらいので表にしてみました。
ANAカードを使っても、ANAマイレージクラブのマイルが直接積算されるわけではありません。ANAカードを使うと、提携したクレジットカード会社のポイントが積算され、その積算ポイントを各自がANAマイルに移行することになります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合は、1会計毎に100円につき「アメリカン・エキスプレス メンバーシップ・リワード」のポイントが1ポイント積算され、そのポイントを1,000ポイント=1,000マイルの固定レートで移行することになります。この場合のANAマイル還元率は1.0%ですね。
ANA JCBカードとANA VISA Suicaには、マイル移行レートの違う二つのコースがあります。ANA JCBカード、ANA VISA Suicaそれぞれで貯めたポイントを1ポイント=5マイルのレートで交換するなら無料ですが、1ポイント=10マイルのレートで交換する場合は、ANA JCBの場合5,000円(年間/税別)、ANA VISA Suicaの場合6,000円(年間/税別)の交換手数料が必要です。5マイルコースなら還元率0.5%、10マイルコースなら1.0%になります。
ANAカードを比較する際は、還元率、年会費の他に、このマイル移行手数料も考慮に入れて選ぶといいでしょう。
また、このマイル移行手数料はANAマイルに交換する年に課金されます。例えば、ANA AMEXカードの場合、移行手数料が6,000円(税別)と割高に思えますが、ANA AMEXカードで3年間ポイントを貯めて、3年目にポイントをマイルに移行した場合、3年でかかる手数料は6,000円(税別)だけです。1年当たり2,000円(税別)です。
搭乗マイルの加算割合、海外旅行傷害保険の内容もカードによって違いますので、自分のクレジットカード・ライフに合わせて最適なANAカードを選びましょう。
ANA JCB ZEROは申し込み時の年齢制限(18歳以上29歳以下)はありますが、年会費も、移行手数料も完全無料です。年会費無料の学生カードANA JCBカード<学生用>からのステップアップに最適です。
クレジットカード種類 | ANA JCB ZERO | ANA JCBカード | ANA VISA Suica | ANAアメリカン・エキスプレス・カード | ANAダイナースカード |
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申し込み資格 | 18歳以上29歳以下の方(学生不可) | 18歳以上(学生不可) 学生の方は、ANAカード(学生)を |
20歳以上 | 年齢27歳以上の方 | |
年会費(税別) | 無料 | 2,000円(初年度年会費無料) | 7,000円 | 25,000円 | |
家族会員 | 無料 | 1,000円 | なし | 2,500円 | 6,000円 |
ポイントプログラム | JCB OkiDokiポイント(1,000円で1ポイント) ポイント還元率2倍~14倍のOki Dokiランドが利用できる。 |
ワールドプレゼント(1,000円で1ポイント) ポイント還元率2倍~5倍のポイントUPモールが利用できる。 |
アメリカン・エクスプレスメンバーシップ・リワード(100円で1ポイント) ANAグループ利用時は100円で1.5ポイント |
ダイナースクラブ リワードポイント(100円で1ポイント) | |
ポイント有効期限 | 2年 | 3年 ※ポイント以降コースに登録すると、有効期限はなしに。 |
なし | ||
ANAマイル還元率 | 0.5%(1ポイント→5マイルコースのみ) 移行手数料は無料。 |
0.5%(無料の5マイルコース:1ポイント→5マイルの場合) | 1.0%(1ポイント=1マイル) マイル移行手数料:6000円(税別)) ANAグループ利用時は1.5% |
1.0%(1ダイナースクラブ リワードポイント=1マイル) | |
1.0%(有料の10マイルコース:1ポイント→10マイルの場合) ANA JCBカードの10マイルコースは年間2000円(税別) ANA VISA Suicaの10マイルコースは年間6000円(税別) |
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ボーナスマイル | 前年利用金額に応じて翌年のポイント還元率が50%アップ→通常ポイントにボーナスポイントが上乗せされる。 上乗せのボーナスポイントは1ポイント=3マイルに交換することができる。前年100万円利用し、ANA JCBカードで10マイルコースを選択すると、ANAマイル還元率は最大で1.15%になる。 Oki Dokiランドで獲得した上乗せポイントも1ポイント=3マイルでANAマイルに移行が可能なので、その分も考慮すると1.15%以上になる。 |
前年度、今年度の利用金額に応じてボーナスポイントが付与される。 また、ポイントUPモールでの上乗せボーナスポイントもある。 これらのポイントは直接ANAマイルに交換することはできない。 |
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最大のANAマイル還元率 | 0.65%以上 | 1.15%以上 | 1.0%以上 | 1.0% | 1.0% |
移行単位 | 1ポイント単位 | ||||
入会マイル・継続マイル | なし | 1,000マイル | 2,000マイル | ||
搭乗マイル | 10%プラス | 25%プラス | |||
期間限定キャンペーンポイント | ・2,000ポイント=2,000マイル ・ポイント還元率が2倍 ・Edyチャージポイント ・公共料金のANA AMEXカード払いで1,500~2,000ポイント ANAアメリカン・エキスプレス・カードのキャンペーン詳細へ |
楽天EdyチャージでANAマイルが貯まるANAカード
ANA JCBカードの上位カードANA JCBワイドゴールドカード、及び、ANA VISAカードの最上位カードANA VISAプラチナ プレミアムカード、ANAダイナースカードなら、楽天Edyチャージに対しても0.5%分のANAマイルが直接貯まります。1,000円分Edyにチャージすると、5マイルのANAマイルが自動的にANAマイレージクラブ口座に積算されます。そのEdyを使うと、さらに200円に付き1マイル積算されますのでお得ですね。なお、上記の3カードを楽天Edyチャージに利用した場合は、マイルは貯まりますが、各カード会社のポイントは貯まりません。
また、ANAアメリカン・エキスプレス・カードも、期間限定ではありますが、200円で1ポイントのポイントが貯まります。2010年4月7日までにお申込した方が対象となります。ANA AMEXの場合、直接ANAマイルが積算されるわけではないので、このポイントをマイルに移行することになります。ANA AMEXカードはモバイルSuicaチャージポイントも貯まるので、コンビニ利用でもマイルを貯めることができます。また、モバイルQUICPayも利用できるので、モバイルSuicaと合わせてほとんどのコンビニでもANAマイルを貯めることができる優れたカードです。
なお、ANAアメリカン・エキスプレス・カードの期間限定のEdyチャージポイント付与が終了した後は、楽天カード、エポスカード、ライフカードを利用してEdyチャージすると良いでしょう。
楽天カードによる楽天Edyチャージなら、通常の半分のポイントとはなりますが、200円=1楽天スーパーポイント=0.5ANAマイル獲得できます。エポスカードでは、200円=1エポスポイント=0.5ANAマイル、ライフカードなら1,000円=1サンクスポイント=0.3ANAマイルになります。
ANA AMEXには、公共料金キャンペーンも実施されており、Edyに10000円チャージすると、2000ポイント(2000マイル相当)がもらえます。この公共料金切り替えマイルと入会ボーナスマイルだけで18500マイルも貰えてしまいます。→ANAアメリカン・エキスプレス・カードのキャンペーン詳細へ
Edyチャージにポイント付与廃止の流れも一段落して、また、Edyチャージに対してポイント・マイルを付与するカードが増えてきました。
ボーナスポイントはANAマイルに移行可能か?
ANA JCBカード、ANA VISA Suicaにはそれぞれ前年の利用金額(および今年度の利用金額)に応じたボーナスポイントがあります。
また、それぞれにポイント還元率が数倍になるポイントサイト(ポイントモール)が用意されています。通常ポイントに加算されるこれらのボーナスポイントは、ANA JCBカードの場合直接ANAマイルに移行することができますが、ANA VISA Suicaの場合直接ANAマイルに移行することができません。ボーナスマイル分も含めると、還元率は更に上がります。